カテゴリ: キャッシング会社の審査

キャッシング審査のポイント:信用情報

それでは属性審査が通ったあとの信用情報の審査について詳しく説明いたします。

まずキャッシング会社が信用情報を確認にするには、以前も説明しましたが(キャッシングするにはまずは自分の状況を把握する)、信用情報機関に確認をします。

前はCIC(クレジットインフォメーションセンター)を紹介しましたが、信用情報機関にはキャッシング会社の形態によって利用している信用情報機関が複数あります。

クレジットカード会社・信販会社 (株)シー・アイ・シー (CIC)
http://www.cic.co.jp/
消費者金融 株式会社日本信用情報機構(JICC)
http://www.jicc.co.jp/
銀行 一般社団法人全国銀行協会
全国銀行個人信用情報センター(全銀協/JBA)
http://www.zenginkyo.or.jp/pcic/

上記のようにこれらの信用情報機関はキャッシング会社の業態によって利用している信用情報機関が異なります。
しかし、実際にはこれらの信用情報期間は信用情報を共有しています。
情報共有システムには
FINE(Financial Information Network)」と「CRIN(Credit Information Network)」があります。

FINE(Financial Information Network)」は株式会社シー・アイ・シー(CIC)と株式会社日本信用情報機構(JICC)の間で情報共有されるシステムです。
ここで共有される情報は

  • 1.個人信用情報等
    ・氏名(ふりがな)、住所、生年月日、電話番号、勤務先の商号または名称、運転免許証の番号(本人が交付を受けている場合)
    ・本人確認書類の記号番号(当該書類により本人確認を行った場合)、配偶者貸付けの場合には、当該配偶者に関する上記の事項、契約年月日、貸付の金額、貸付の残高、元本または利息の支払の遅延の有無、総量規制の対象外の契約に該当する場合にはその旨
  • 2.申込情報
    ・ローン等の申込を受け、貸金業者が照会した事実を表す情報

つまり消費者金融会社とクレジットカード会社ではほぼすべての情報が共有されてしまっています。

それに対して「CRIN(Credit Information Network)」は株式会社シー・アイ・シー(CIC)と株式会社日本信用情報機構(JICC)、さらに全国銀行個人信用情報センターの3機関で情報共有されるシステムです。
ここで共有される情報は

  • 1.本人を識別するための情報
    氏名・生年月日・性別・郵便番号・住所・電話番号・勤務先・勤務先電話番号など
  • 2.支払状況に関する情報
    延滞、自己破産、債務整理、貸倒、盗難、紛失などの金融事故情報

ここで「FINE(Financial Information Network)」と「CRIN(Credit Information Network)」で大きく異なるのは、所属する信用情報機関と、「FINE(Financial Information Network)」ではほぼすべての情報(現在の借り入れ状況や申し込み状況など)が共有されるのに対して、「CRIN(Credit Information Network)」では重大な金融事故に限るということです。

ですので、例えば、消費者金融会社の申し込み状況はクレジットカード会社に伝わってしまいますし、クレジットカードのキャッシングでちゃんと返済している状況は、消費者金融会社にも伝わっています。

しかし銀行で住宅ローンの審査を受ける場合は、クレジットカードや消費者金融でキャッシングしていたとしても、
ちゃんと期日を守って返済していれば、審査に影響することはないのです。

しかし一つ注意することがあります。

実際に審査をする会社

例えば、三菱東京UFJ銀行の「バン・クイック」という商品、これはお金を貸してくれる会社はあくまでも「三菱東京UFJ銀行」になります。
が、融資が実行された場合、融資の保証をするのは三菱東京UFJ銀行グループの「アコム」です。
つまりもし返済が滞ったとしても、アコムが肩代わりすることになります。
だから「バン・クイック」を申し込んだ場合審査をするのは「アコム」なのです。

ですので、自分が初めて申し込みをするキャッシング会社でも、審査をどこの会社が行っているかということによって、過去の利用実績が考慮され審査結果が変わってくる場合もありますので注意してください。

金融事故の情報保持期間は信用情報機関によって異なりますが、ほぼ5年にわたって保有されます。
ただし表中に記載があるように延滞の場合などは延滞解消後から5年となっています。
各信用情報機関は加盟各社から情報の修正が無ければ、情報はそのままになっています。
債務整理などの場合、加盟企業が完済の手続きをとらず放置している場合がありますので注意してください。

(株)シー・アイ・シー (CIC) 延滞継続中/延滞解消後は5年/自己破産5年
株式会社日本信用情報機構(JICC) 事故発生日から5年/延滞解消後は5年/自己破産5年
全国銀行個人信用情報センター(全銀協/JBA) 取引情報(完済されていない場合は完済日)から5年/破産・民事再生等10年

このように各信用機関では様々な情報が共有され審査を行っています。
そしてすべての信用情報機関で共有される金融事故があった場合、通常キャッシングの審査は通らないでしょう。
しかし、中には過去の金融事故も考慮したうえで融資を行っている会社もあります。
次回はそれらの会社の審査について説明します。

 

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