カテゴリ: キャッシングを上手に利用する
返済シミュレーションの活用
住宅ローンなどでお金を借りる場合は通常将来も見越して計画的な借り入れをします。
現在の収入、貯蓄、将来の出費、収入の展望などです。
それらを踏まえてご自身にあった借入金額を決めていきます。
一方キャッシングのような無担保ローンを利用するケースはどうでしょうか。
一般的に利用目的としては、
- お小遣いの足し
- 家計の補填
- 急な出費への対応
- 期限付きの支払への対応
などではないでしょうか。
多くの場合、ご自身のキャッシュフローが行き詰ることによって「どこかで(または誰か)お金を貸してくれないかな」と考えるケースが多いと思います。
そのような場合、ほとんどが急ぎで資金を必要としているので「いかに返済していくか」よりも「いかにして借りるか」といった点だけに意識が集中してしまいがちです。
これは仕方の無いことなのですが、やはりお金を借りる以上、返すあてはつけておかなければなりません。
そのためにはまず、返済計画といったものを自分の中にしっかり持つことです。
その際注意して欲しいのが「金利が高いので急いで返す」ということより、「無理のない月々の支払」といった点を考慮するべきです。
返済期間が長くなれば総支払額は増えてしまいますが、月々の返済負担は軽くなります。
無理に短期返済を計画すれば、返済の為の借り入れ→多重債務につながってしまいます。
無計画な利用は最終的には返済しきれないほどの借金を背負ってしまう場合があります。
ただ返済期間が延びれば、利息の負担が高額になってしまいます。
では一体返済期間を延ばすといったいいくら利息負担が増えるのでしょうか。
そこでキャッシング会社のサイトを見ると、多くのサイトで「返済シミュレーション」というものが設置されています。
借り入れ希望額を入力して、月々の返済額(または返済期間)を入力すると、それに応じた返済期間(または月々の返済額)が表示されるといったものです。
実は無計画な借り入れを防止するために、日本貸金業協会の定める「自主規制基本規則」では、協会員のサイトに「返済シミュレーション」の設置を義務付けています。
ですから、日本貸金業協会に加盟している消費者金融会社のホームページには、必ず「返済シミュレーション」が設置されているのです。
実際に返済シミュレーションを利用してみましょう。
例えば、条件欄に
[借入額]・・・100,000円
[返済期間]・・・3年(36カ月)
[借入利率]・・・18.00%
を入力します。この条件で利用した場合の結果は以下のようになります。
【毎月の返済金】・・・3,615円
【返済金合計】・・・130,130円
10万円の借り入れに対して、3年間で、3万130円の利息を支払うことになります。
「3年間でこのぐらいの負担なら大丈夫」と思う方もいるかもしれません。
では今度は借入金額を50万円、5年返済で計算してみてください。
同じ18.00%の利率で利用したとすると、
【毎月の返済金】・・・12、696円
【返済金合計】・・・・761,781円
利息負担は5年間でなんと26万1,781円にもなってしまいます。
一見大した負担ではないような気がして、安易に借入金額を増やし、月々の負担軽減のために返済期間を延ばすと、実は非常に多額な利息負担をしていることがわかります。
無計画に利用していた為、自分の負担している利息も知らず最終的に高額な利息を支払っていたケースはよくあります。
もちろん借入がさらに2社、3社と増えた場合は、さらなる利息を支払うことになります。
「返済シミュレーション」を利用すれば、借入金額に対し総額いくら返済するのかはすぐにわかります。
“いくら借りるのか、月々の返済はいくらまで可能なのか、いつまでに返済を終えるのか”
キャッシングをする前には、このように実際の返済イメージを持つことが大切です。
次回は最近の返済方式のトレンドである「リボ払い」について解説します。