カテゴリ: キャッシングの基本知識

キャッシング時の利息の計算方法

電卓

前回の記事にも書きましたが、キャッシング利用する以上、必ず利息の負担が発生します。
初めてキャッシングをしようと思った時、まず気になるのが金利がどのくらいなのかといったところではないでしょうか。
各キャッシング企業のホームページなどで確認できる貸付条件には必ず「実質年率」の表示があり、現在どこの会社も

 

借入利率 ~18.0%
遅延利率 ~20.0%

 

ぐらいになっていると思います。
現在キャッシングでの金利は、銀行のカードローンであれば大体上限15%程度の金利が多く、消費者金融であればほぼ18%の横並びです。
また銀行カードローンや信販会社のカードローンの多くは金利に幅を設定してあります。中には最低金利が2%程度の商品もありますが、実際そのような低い金利が適用されるケースはまれです。かなり年収が高く過去に金融事故歴も無い方が対象となってきます。しかし実際にはそのような方がキャッシングを利用するケースは多くはありません。さほどお金に困っていない方が何かしらのきっかけで利用することもあるかもしれませんが、当サイトを読んでいる方の中には多くないと思われます。ですので初めて借りる場合は基本、最大の金利が適用されると考えておいたほうが良いでしょう。

ではこの利率、実際借りた金額に対していくらぐらいの金額が利息としてかかるのでしょうか?
利息金額は下記の計算式で算出できます。
1%未満の金利の差はあまり気にする必要はないかと思いますが、
「自分が借り入れしているお金にいくらくらいの金額が利息としてかかるのか」ぐらいは知っておいたほうが良いでしょう。
利息の計算自体は簡単ですし、覚えておくと返済計画の目安になりますので是非確認してみてください。

 

利息金額 = 借入残元金 × 実質年率 ÷ 365 × 利用日数

 

  • ①借入残元金×実質年率で、“1年分の利息”を出します。
  • ②1年分の利息÷365日で、“1日分の利息”を出します。
  • ③1日分の利息×利用日数で、“利用した日数分の利息”が算出されます。

 

例えば、10万円を年率18.0%30日利用した場合は、

 

10万円 × 18.0% ÷ 365日 × 30日 = 1,479円 (1円以下は切り捨てが普通)

 

となり、利息金は1,479円となります。
利息がそれだけかかるので、仮に4,000円を返済しても、元金から減る金額は、

 

4,000円 - 1,479円 = 2,521円

 

と2,521円になります。
元金から返済された2,521円を引くと残った元金は

 

10万円 - 2,521円 = 97,479円

で、残元金は97,479円となります。
ご理解いただけたでしょうか?
また各企業のサイトを確認すると、現在のキャッシングの利率(~20.0%)は、

  • 銀行系カードローン:2%~18%程度
  • 信販会社カードローン:4%~18%程度
  • 消費者金融でのキャッシング5%~20%程度

と金利で比較するとどれも大差ないことがわかります。
貸金業法改正以前は、ローリスク層を得意とする銀行、ハイリスク層を得意とする消費者金融、その中間層をターゲットにしたクレジットカード・信販会社と顧客ターゲットの棲み分けがなされ、それに応じた金利設定がされていました。
しかし上限金利が抑えられた今、そのターゲット層が重なりあい、設定できる金利レンジも狭くなった為どの業種も同じような金利設定になってしまいました。
ただしあくまでも同一カテゴリー内での商品の金利レンジをすべて網羅すれば上記のようになるだけで、実際には商品やキャッシング企業の業種によって金利の差は今でもあります。
ただ、金利設定が以前に比べると重なりあう部分が増えたこと、また最近急増する銀行カードローンに関しては企業の戦略によってかなり設定金利に差があることに注意しなければなりません。

例を挙げれば、

銀行系カードローン
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」:年1.99% ~7.99%
セブン銀行カードローン:年15%
信販会社カードローン
三井住友カード「ゴールドローン」:年3.5% ~9.8%
セゾン「MONEY CARD」:年15%
消費者金融
プロミス(大手消費者金融):年4.5% ~17.8%
プラン(中堅消費者金融):年15.00% ~20.00%

銀行カードローンの商品が非常に増加しており商品スペックも銀行ごとに差があります。
よく内容を確認して自分の状況に合う商品かどうか考える必要があります。
また消費者金融は後に述べますが(→「消費者金融でのキャッシング」)、大手銀行傘下の消費者金融と、中堅の消費者金融では同じくスペックやサービスにかなりの差があります。
これも利用される方によって使い分ける必要があります。
 

 

 

次回はキャッシングの際に必ず知っておかなければならない「総量規制」について説明します。

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